動物病院のSEO対策完全攻略ガイド|動物病院専門のSEO対策のプロが解説

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動物病院のSEO対策完全攻略ガイド|動物病院専門のSEO対策のプロが解説

動物病院業界は、動物病院数の増加や犬の飼育頭数の減少から動物病院間の競争が激化してきています。
集患の施策にはさまざまなものがありますが、その中でもSEO対策が動物病院では非常に有効と言われています。
とは言っても本当にSEO対策が動物病院の集患に有効かどうか不安で始められないという方や、SEO対策のやり方がわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では

  • SEO対策とは何か
  • SEO対策がおすすめな理由
  • 動物病院でできるSEO対策
  • SEO対策を行う際の注意点

について解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、動物病院でSEO対策を行う場合の参考にしていただけると幸いです。

目次

SEO対策とは

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で検索エンジン最適化を意味します。
SEO対策はGoogle上で上位表示を狙い自院のwebサイトへのアクセス数を増やすための対策です。
webサイトへのアクセス数が増えると自院への来院数が増えていくことに繋がります。

動物病院でSEO対策がおすすめな理由6選

メガネをかけてパソコンをみているポメラニアン

動物病院の集患の方法にはSEO対策以外にもさまざまなものがあります。

  • リスティング広告
  • DM
  • 各種SNS

などがありますね。
ここからは以上の方法ではなく、なぜSEO対策が動物病院でおすすめなのかについて解説していきます。

広告費を抑えることができる

Googleに対して対策するというとリスティング広告をイメージされている方が多いのではないでしょうか?
リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンに対して広告費を支払い、特定のキーワードで検索された場合に上位表示されるようにする手法です。
サイトがクリックされるたびに広告費が発生するクリック課金制やサイトが検索結果画面に表示されるたびに広告費が発生するIMP課金制などがあります。
リスティング広告では広告を出し続けるかぎり費用が発生しますが、SEO対策そのものには費用は発生せず、広告費を抑えることができます。
しかし、SEO対策を行う際の工数に費用がかかることがあるので注意が必要です。

コンテンツが資産になる

SEO対策ではユーザーにとって有益なコンテンツを作ることが大事です。
SEO対策目的で作ったコンテンツはそのまま半永久的に残り、サイトへの流入経路になり続けたり、SEO全体の評価に繋がり続けます。
リスティング広告のように広告費を払っている期間のみ効果が出るというものではないのが特徴ですね。

動物病院にはSEO対策に使えるキーワードが多数ある

SEO対策は、特定の検索キーワードで上位表示されることを狙うものです。
動物病院では、その検索で狙うキーワードは多数存在します。

動物種、病気、症状のキーワード

動物病院に来院する飼い主様は、自分の飼っている動物の状態や治療方法を知りたがって来院します。
動物病院に来院する前に自分の飼っている動物の症状や病気を調べてから来院する方も多くいらっしゃいます。
動物種、病気、症状のキーワードで検索した時に上位表示されていれば、その動物病院のwebサイトの認知や流入につながるでしょう。

地域名のキーワード

動物病院に来院するほとんどの飼い主様は近所の地域から来院します。
「来院を狙いたい地域名+動物病院」というキーワードでSEO対策をすることで、来院の可能性が高い飼い主様のwebサイトへのアクセスを狙うことができます。
このように地域に密着したwebサイトや店舗情報を検索エンジンに最適化するSEO対策をMEO対策と呼びます。

ブランディングになる

リスティング広告の場合は、そのwebサイトの表示が広告であることがわかるようになっています。
自分が見ているものが広告だとわかると嫌な気持ちになる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
SEOで上位表示されたwebサイトは広告ではないため、純粋にユーザーにとって情報が有益だったり信頼性が高いと評価されたwebサイトです。
信頼関係が重要な動物病院業界では、SEOで上位表示されることは信頼度を上げるためのブランディングにつながるでしょう。

顕在・潜在顧客にアプローチできる

SEO対策は顕在顧客と潜在顧客のどちらにもアプローチできる手法です。

潜在顧客

潜在顧客とは自院の存在を知らなかったり、ニーズや課題を意識していない顧客のことです。
SEOでは、特定の事柄に対する情報を知りたいというユーザーが検索する「knowクエリ」というキーワードで上位表示を狙うこともあります。
飼い主様は動物病院へ受診しなくても自分の動物の病気や症状について勉強するために検索することも多いです。
knowクエリで上位表示を獲得していれば、そういった飼い主様からのアクセスを集めることができます。

顕在顧客

顕在顧客とは自院の存在を知っていて、ニーズや課題に対しての解決策を積極的に探している顧客のことです。
地域名や症状などのキーワードでの上位表示を獲得できていれば、顕在層からのアクセスの獲得も期待できます。
しかし、これらのキーワードは競争率も高いためSEO対策で上位を狙う難易度は高いことに注意が必要です。

動物病院でやるべき4つのSEO対策

朝の日差しが当たっているパソコン

動物病院でやるべきSEO対策には

  • コンテンツ対策
  • 内部対策
  • 外部対策
  • EEAT対策

の4つがあります。

コンテンツ対策

最も有名なSEO対策がこのコンテンツ対策です。
ユーザーにとって有益な情報をコンテンツとしてを作ることがコンテンツ対策ですね。

動物病院の経営コンサルタントから、
「SEO対策のためにブログを書きましょう」
と言われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
このブログはコンテンツ対策の一つです。
他にもユーザーにとって有益なページを増やしたり、同じページ内にも有益な情報を増やしたりするのが挙げられます。
動物病院では病名、症状、動物種のキーワードや地域名+動物病院などのキーワードのコンテンツを増やすと良いでしょう。

内部対策

内部対策は、自分のwebサイトをGoogleに評価してもらうための施策です。

SEO対策は検索結果画面で上位に表示されることを目指す施策です。
では、誰がwebサイトを評価して有益なページを上位に表示しているのでしょうか?
それはGoogleなどの検索エンジンです。
他にもさまざまな検索エンジンがありますが、日本のユーザーにGoogleを使っている方が多かったり、他の検索エンジンにもGoogleのアルゴリズムが採用されていることがあるため、一般的にSEO対策ではGoogleへの対策を意味しています。
Googleではクローラーというものがwebサイトを巡回し、webサイトを評価するためのデータを蓄積していきます。
内部対策ではクローラーがwebサイトを巡回しやすくし、正しくwebサイトを評価してもらうために施策を行います。

外部対策

外部対策は、他のサイトやSNSからの評価を集めることです。
他のサイトからの評価の中で一番大きいのはリンクをされるということですね。
良質なコンテンツを作成することで他のサイトからリンクをもらえることが期待できます。
しかし、自分のwebサイトとは関連度が著しく低いwebサイトからのリンクなどの不自然なリンクは、逆効果になることもあるので注意が必要です。

EEAT対策

EEATとは

  • Experience(経験)
  • Expertise(専門性)
  • Authoritativeness(権威性)
  • Trustworthiness(信頼性)

をまとめた言葉です。
GoogleはEEATが高いサイトのコンテンツを高く評価する傾向があります。
例えば獣医療の知識は、個人のブログが発信するよりも、専門医のいる動物病院のwebサイトが発信した方が高く評価されやすいということですね。
この対策では、EEATを適切にアピールできるような施策を行う必要があります。

動物病院のSEO対策を行う前に考えるべきこと

夕方のパソコン

SEO対策は闇雲に行っても効果を出すことは困難です。
SEO対策で一定の効果を出すためには綿密な戦略を練ることが重要です。

自院の強みを明確にする

SEO対策を行う前に考えるべきことのまず一つ目は自院の強みを明確にすることです。
自院の強みとは関係ないことで集患することは誇大広告になる可能性もあります。
実際に自院の強みと関係ない患者様が増えすぎても、お互いに良いことはなく困りますよね。

  • 今までに行ってきた治療で実績のあるものを洗い出す
  • 院内のスタッフが強みとして自覚しているものをヒアリングする
  • 飼い主様の来院理由のアンケートとる

などの方法を使い自院の強みを探していきましょう。

キーワード選定する

自院の強みを明確にしたら次にどんなキーワードでSEO対策を行うかを考えましょう。

候補となるキーワードの洗い出し

キーワードの洗い出し方には色々な基準があります。
まずは自院の強みと関連するキーワードを洗い出していくのが一番簡単です。
もし皮膚科に強い動物病院であれば「犬 皮膚 膿皮症」などですね。
これらのキーワードは自院の経験からニーズを考えても良いし、ツールを使って検索ボリュームや競合の状況などを調査しても良いでしょう。
また病名ではなく「犬 皮膚 かゆみ」などの症状名キーワードでSEO対策を行うことも有効です。
これらのキーワードは、競合は増えますが、すぐに来院に繋がりやすい傾向にあります。
自院との相性を見てキーワードを洗い出していきましょう。

「地域名 動物病院」のキーワード選定

動物病院に来院される方の多くは「新宿区 動物病院」のように「地域名 動物病院」で動物病院を検索します。
自院が診療を行っている地域名や集患をしたい地域名をSEO対策をするキーワードに設定すると良いでしょう。
闇雲に地域名を設定するのではなく、なるべく検索ボリュームが多く、競合が少ないキーワードを選ぶことが大事です。

SEOに強い動物病院のwebサイトの作り方

おしゃれなパソコンデスク

SEOに強い動物病院のwebサイトにはいくつかの特徴があります。
ここからはSEOに強い動物病院のwebサイトの作り方を解説します。

ユーザーにとって必要な情報がトップページに載っている

動物病院に来院する飼い主様にとってまず必要な情報は

  • 動物病院の特徴
  • 診療時間
  • アクセス

などが考えられます。
それぞれをトップページのわかりやすい場所に簡潔に掲載するのがおすすめです。
アクセスは住所だけではなく、わかりやすい地図を掲載するのも良いでしょう。

タイトルタグ、見出しタグを正しく設定する

タイトルタグや見出しタグとは、Googleに対して
「この文言がタイトルです。」
「この文言が大見出しです。」

と伝えるための設定ですね。
タイトルタグ、見出しタグを正しく設定することでGoogleが自院のwebサイトを正しく読み込むことができるようになります。
タイトルタグには動物病院名だけではなく強みや地域名なども設定すると良いですね。
しかし、キーワードを詰め込みすぎると検索結果画面ではタイトルが省略されて表示されてしまうので注意が必要です。
最大32〜40字で設定するようにしましょう。
見出しタグではh1、h2、h3…のように設定できます。
h1が大見出しで、数字が大きくなるごとに中見出し、小見出しという意味になります。
ありがちなミスとして
「本来h2で設定するけど、デザインが好きだからh3に設定しちゃおう」
というものがあります。
デザインで選ぶのではなく、正しい見出しを入れ子構造に設定するようにしましょう。

自院の特徴や院長の治療方針のページを作る

動物病院のwebサイトに訪れるユーザーには、その動物病院に来院するか悩んでいるユーザーが多いです。
来院の決め手の情報となるような、自院の特徴や院長の治療方針などがあると、自院への来院を促すことができます。
自院の特徴や院長の治療方針はただ記載するのではなく、その特徴や治療方針があることでどんなメリットがあるのかも明記しましょう。

スタッフ紹介ページを作る

人間は人間の顔を見ることで信頼感や親近感が増すという特徴があります。
スタッフの顔写真つきの自己紹介ページがあることでユーザーの来院のハードルは低くなります。
顔写真公開がNGのスタッフもいらっしゃるかもしれませんが、なるべく公開できると良いですね。

診療可能動物や診療内容ページを作る

動物病院で診療するのは犬と猫だけではありません。
ウサギや鳥類などのエキゾチックアニマルも診療対象になる動物病院もありますよね。
自分のペットがその動物病院にかかれるかどうかを知りたい飼い主様のために情報を載せるようにしましょう。
同様の理由で診療内容ページの作成も有効です。
公開できるような治療実績などがあれば記載すると良いでしょう。

SEOで上位を狙うための動物病院の記事コンテンツ

コーヒーとパソコンとスマホ

Googleは鮮度が高い情報を信頼度が高い情報と判断します。
動物病院のwebサイトでも記事コンテンツを定期的に作成し、鮮度の高い情報を届けると良いでしょう。

ここからは良質な記事コンテンツを作る方法を解説していきます。

タイトル、メタディスクリプションの設定

検索エンジンの検索結果画面からその記事をクリックするかどうかは検索結果画面での見え方によって決まります。
つまり、タイトルとタイトルの下の説明文であるメタディスクリプションですね。
記事を投稿するときは、このタイトルとメタディスクリプションがユーザーにとって魅力的であることが重要です。
特に検索キーワードはタイトルやメタディスクリプションに含め、検索ユーザーにとってそのページが自身が検索したキーワードと関連性が高いと思ってもらえるようにしましょう。
またそのキーワードを検索する人がどんなことを気にしてるのかについても考え、タイトルとメタディスクリプションに含めるようにしましょう。

本文の作り方

動物病院の記事コンテンツを作成するのは多くの場合は獣医師です。
そのため本文の内容は専門的なものになりがちです。
しかしユーザーの多くは獣医療関係者ではなく、一般の方々です。

  • 専門的な言葉を使いすぎない
  • 専門的な言葉を使う場合は解説を入れる
  • 文章が長くなり過ぎなように端的に伝える
  • 結論から伝える

などに気をつけながら本文を作成するようにしましょう。
また、一般の方々に難しいことを伝えるためにはそれなりの文字数が必要になります。
あくまで目安ですが、1500字以上は必要になることが多いですね。

その他の対策

記事コンテンツでSEO対策を行う場合には他にもできることがあります。

  • 画像の代替テキストを入れる
  • 内部リンクを設定する
  • ページの評価を分析し、低品質ページはnoindexタグを入れる

などが挙げられます。
細かいことが多いですが、積み重ねることによって徐々に効果が現れるのがSEO対策ですね。

SEO対策の注意点

順調にSEO対策を行っていても注意しなければいけないことがあります。
ここからはSEO対策をする上での注意点について解説していきます。

効果が出るまで時間がかかる

SEO対策はすぐに効果が出るわけではありません。
一般的には効果が出るまで早くても3ヶ月、一般的には6〜12ヶ月かかります。
SEO対策は、すぐに結果を出したい場合には不向きな施策ですね。

間違ったSEO対策を行った結果失敗することもある

SEO対策をやっているつもりでも、逆効果になり失敗してしまうこともあります。
正しい知識を持っていない場合は、実はGoogleが提唱しているガイドラインを違反しぺナルティを受けてしまうこともあります。

  • キーワードを詰め込みすぎる
  • 不自然な被リンクを短期間で増やす
  • 低品質なコンテンツを量産する

などのペナルティを受けやすい施策は行わないようにしましょう。

検索エンジンのアップデートによって検索順位が下がることがある

Googleではユーザーにとってさらに使いやすくするために、定期的にアップデートを行っています。
そのアップデートの内容次第では、上位表示されていたページの順位も下落してしまうこともあります。
特に年に数回行われる大規模なコアアップデートでは大きな順位の下落が起こるリスクがあります。
しかしこれらのアップデートはユーザーのために行われるものなので、一時的な順位の下落はあっても、ユーザーにとって有益なコンテンツを作っていれば過度に恐れる必要はありません。

よくある動物病院のSEO対策に関する質問

動物病院のマーケティング戦略でSEOが勧められるのはなぜですか?

新規獲得の戦略ではSEOが最も費用対効果が高いからです。

SEO対策を外注する場合の費用の相場はいくらくらいですか?

行う施策やプランによって変わりますが、一般的には月額10〜50万円かかる企業が多いです。

まとめ

SEO対策は動物病院では非常に有効なマーケティング施策です。
正しい知識や戦略を持って、ぜひSEO対策を行ってみてください。
株式会社Livetでは動物病院専門でSEO対策を含むwebマーケティングを支援する会社です。

動物病院のSEO対策を誰かに頼みたい・・・
実績が多いところに頼みたい・・・
自院にSEO担当者を作りたい・・・
そんな動物病院に株式会社LivetはSEO対策支援プランSEO内製化支援プランを提供しています。
業界最安値で提供していますので、お困りの方はぜひご相談いただければ幸いです。

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この記事を書いた人

臨床歴10年以上の獣医師で
「動物病院業界を、良いものが正しく伝わる業界へ」
をテーマに動物病院向けのwebマーケティング支援を行っております。
主にSEO対策、SEO内製化支援、SNS運用代行を行っております。

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