動物病院のマーケティングについて|集客とリピーター獲得の戦略

右肩上がりと右肩下がりのグラフ

動物病院のマーケティングについて|集客とリピーター獲得の戦略

近年、動物病院の数は増加し続けており、競争が激しくなっています。
全国の動物病院数は約16,800件とされており、新規の飼い主を獲得し、リピーターを増やすためのマーケティング戦略が欠かせない時代になりました。
「良い治療を提供すれば自然と患者が増える」という考え方だけでは、継続的な経営は難しくなっています。
本記事では、動物病院における効果的なマーケティング手法について詳しく解説します。

目次

動物病院のマーケティングの基本とは?

マーケティングとは単なる「広告」や「宣伝」ではなく、動物病院の価値を飼い主に伝え、選んでもらい、継続的に利用してもらう仕組みを作ることです。

動物病院のマーケティングは、主に以下の3つのステップで考えることが重要です。

  • 新規患者を獲得する
  • リピーターを増やす
  • 売り上げを上げる

新規患者を獲得するためのマーケティング戦略

では、新規患者を獲得するためにはどのようなマーケティング戦略が必要なのでしょうか。

具体的には

  • オンライン集患
  • オフライン集患

が主な戦略としてあげられます。

それぞれ具体的に説明していきましょう。

オンライン集患

多くの飼い主は、動物病院を探す際にWebなどのオンラインを活用しています。
そのため、オンラインを活用した集患戦略は欠かせません。

オンライン集患をするためには

  • Webサイトの最適化(SEO対策)
  • Googleマップ(MEO対策)
  • SNSの活用

などが効果的な方法です。

Webサイトの最適化(SEO対策)

Webサイトをユーザーのニーズを満たしたものにし、SEO対策をして検索順位をあげることで、病院を見つけてもらうことが重要です。

Webサイトには診療内容、診療時間、アクセスを明確に記載し正しい情報を入れることや、スマホ対応のデザインにすることなどが求められます。

またSEO対策のために、「○○市 動物病院」などの地域名を入れて検索上位を狙うことも有効です。

Googleマップ(MEO対策)

Googleマップで「動物病院」と検索する人が多いため、MEO(マップエンジン最適化)対策も重要です。
MEO対策をするには、Googleビジネスプロフィールを最適化し、最新の診療時間や休診日を登録することや、院内の写真などを増やす必要があります。
また、Googleでの口コミを増やし、高評価を維持することで、口コミ評価が高い動物病院ほど、新規の来院率が上がる傾向があります。

口コミ投稿を促す

Googleマップなどでの口コミ数が増えると、新規患者の来院率も向上します。
診察後に「よろしければ口コミを書いてください」と案内することで、口コミ投稿が増えることもあります。
もちろんいい口コミを書いてもらうためには、診察や技術で飼い主に安心や信頼を感じてもらわなければいけません。
普段の診療や環境づくりが大切です。

SNSの活用

InstagramなどのSNSを活用することで、より多くの飼い主に動物病院を知ってもらうきっかけになります。
Instagramでは、院内の雰囲気や診療の様子を投稿し、飼い主が病院に行きやすくなるような工夫が必要です。
特に、若い世代の飼い主はInstagramなどのSNSを使う割合が高いため、SNS運用は集患に有効です。

オフライン集患

Webだけでなく、地域に密着したマーケティングも効果的です。
地域イベントへの参加やチラシ・リーフレットの活用をすることで、地域の住民に動物病院の存在を知ってもらうことができます。
チラシやリーフレットは、ポスティングを行ったり近隣のペットショップなどに置いてもらうと地域の方の目に止まりやすくなります。
駅などに広告を出すのも、認知度を上げるには有効な方法ですね。

議論をする獣医師たち

リピーターを増やすマーケティング戦略

実際に集患ができても、リピーターがつかないと動物病院の経営は長続きしません。
リピーターを増やすにはどのような方法があるのでしょうか。

インフォームドコンセントを徹底する

診察時の説明を丁寧に行い、飼い主の理解と納得を得ることで信頼を築くことができます。
治療内容をわかりやすく説明するだけでなく、診察後にLINEなどでフォローアップするなどの方法も有効です。
飼い主との信頼関係を強化することが、リピート率向上につながります。

LINEの活用

LINEを活用し、予約管理やリマインド配信などをすることで、リピーターを増やすことができます。LINEで簡単に予約が取れるようになると飼い主の利便性も上がります。また、次回診察などのリマインドを配信することで通院を促すことができるため、リピート率向上につながりますね。

予防医療プログラムの導入

ワクチン・健康診断・フィラリア予防など、定期的な来院を促すプログラムを作ることで、リピーターを増やせます。
例えば、年間健康管理プランを用意したり、定期検診やワクチン接種などのリマインドをLINEで配信したりすることで、予防医療を定期的に行なってもらうことが重要です。

売り上げを上げるマーケティング戦略

売り上げを上げるためには単価を上げることが必要です。
しかし、診察費用が高くなるとクレームや低評価に繋がりやすいというリスクもあります。

地域や診療内容に合わせた適切な価格設定を行うことが重要です。
単純に単価を上げるだけではなく、他院にはない強みを持つことで単価を自然に上げることもできます。

例えば、

  • 夜間診療の実施
  • 急患のためのホットラインの設置
  • 専門性の高い診療

などを行うことで、飼い主の満足度を上げ、単価が上がってもクレームがつきにくい環境を作ることは可能ですね。

また、ペットフードの販売や定期サービスの提供などを行うことで診療費以外の収入を定期的に得ることで売り上げを上げることが可能です。

虫眼鏡で見られているグラフ

まとめ

動物病院のマーケティングは、

  • 新規集客
  • リピーター獲得
  • 売り上げの向上

の3つの柱を意識することが重要です。Webサイト・Googleマップ・SNSを活用して新規患者を増やし、インフォームドコンセントや予防医療でリピーターを確保することで来院数を上げることができます。
売り上げを伸ばすためには、単純な単価アップだけではない各病院の工夫が必要です。
必要に応じて外部業者も活用し、適切なマーケティング戦略を実施することで、競争が激しい環境でも安定した経営を実現できます。
動物病院のマーケティング戦略に悩まれている方はぜひ一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

臨床歴10年以上の獣医師で
「動物病院業界を、良いものが正しく伝わる業界へ」
をテーマに動物病院向けのwebマーケティング支援を行っております。
主にSEO対策、SEO内製化支援、MEO対策、SNS運用代行を行っております。

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